サステナビリティ

社会(S)

人権尊重

KOMORIグループは人権を尊重し、差別に反対し多様性を促進する企業活動を行います。全ての関係者の尊厳を保護し、国際基準に則った人権尊重の取り組みに努めます。

人権方針

KOMORIグループは、事業の展開にあたり、国の内外において、人権を尊重し、関係するすべての法律、国際ルール、およびその精神を遵守し高い倫理観をもって持続発展可能な社会の創造に向けて行動します。KOMORIグループは国際連合の「ビジネスと人権に関する指導原則」に基づき、「KOMORIグループ人権方針」を定め、人権尊重の取り組みを推進していきます。

KOMORIグループ企業行動憲章

KOMORIグループの行動規範である「KOMORIグループ企業行動憲章」と「KOMORIグループ社員行動基準」の条文には、国内のみならず各国・地域の法令を遵守するとともに、国際規範に基づく普遍的人権を尊重することを基本し、事業に関わる全ての人の人格と個性の尊重、差別を行わない旨を明記しています。この行動規範は7か国語に翻訳され国内外のグループ従業員の意識の向上に役立てられています。

英国現代奴隷法に関する声明文

KOMORIグループでは英国現代奴隷法に基づきステートメントを開示しています。

サプライチェーンとのパートナーシップ

KOMORIグループは、協力企業の皆様を含めたパートナーに感動を与え、幅広い共創と協働の構築に取り組んでまいります。

調達基本方針

KOMORIグループは、2023年度より「感動企業の実現」を新たに経営理念として定めました。我々はお客様のみならず、あらゆるステークホルダーや従業員、さらには我々が暮らす社会や地球環境に対し「感動」をもたらすべきだと考えております。
経営理念に基づき「KOMORIグループ調達基本方針」を定め、これらの方針に基づく公正公平な調達活動を行うとともに、協力企業の皆様と相利共生の関係構築に努めてまいります。
協力企業の皆様への情報提供の取り組みとして、年に1回の協力企業方針説明会などでKOMORIの理念を共有しています。さらに、2ヶ月に1回、主力の2つの工場(つくばプラント、小森マシナリー)で協力企業定例会を行い、部材調達に関する重要な情報を共有しています。また、環境対応に関するKOMORIの取り組みや最新動向などの情報提供を実施し環境に配慮した調達も積極的に推進しています。

CSR調達ガイドライン

製品やサービスが生み出されるサプライチェーン全体に対するお客様の関心が年々高まっております。KOMORIグループでは、重要な役割を担っている協力企業の皆様と共に、企業の社会的責任(CSR)に関する共通の認識を持ち、協調して取り組んでいくことが必要であると考えております。そのため、「KOMORIグループCSR調達ガイドライン」を策定し、協力企業の皆様と共に取り組んでいます。

グリーン調達ガイドライン

グリーン調達ガイドラインについては、サステナビリティページ・環境(E)の化学物質管理のページをご参照下さい。

協働VE活動

協力企業の困りごとの中から、KOMORIに対する改善要望を引出し、技術的アプローチによる品質改善と原価改善の活動を進めております。

長期取引による信頼関係の構築

平均5万点の部品で構成されるKOMORIの印刷機械の生産は高い品質を有する多くの協力企業のサポートなくしては成り立ちません。KOMORIが100周年を迎えるにあたり、永年の取引企業を表彰いたしました。

ワークライフバランス

K-Workの推進とグローバル人財の育成

KOMORIは、持続的に企業価値を向上させるために、人財を最も重要な「資本」として捉えており、「従業員感動」の実現には、従業員エンゲージメントを高める取り組みが不可欠であると考えています。本年度は初めて従業員エンゲージメントサーベイを実施し、現状を把握したうえで、改善に向けた取り組みを進めてまいります。その根幹にあるのが、厳しくもやりがいがあるKOMORI流働き方改革「K-Work」です。
また、KOMORIは11カ国18拠点の海外現地法人を展開しており、従業員の約3分の1は外国籍の海外人財であるため、グローバル化に伴う人財育成とダイバーシティの推進に注力しています。人財育成においては、従業員一人ひとりの能力向上が事業成長に直結すると考え、戦略的な育成プログラムを実施しています。

  • 1.働きやすい職場環境の整備
    健康で、柔軟に働くことができる職場環境
  • 2.人財マネジメントの強化
    労働意欲と能力を高める人事・教育制度
  • 3.ダイバーシティの推進
    ライフイベントに沿った両立支援および多様な人財の登用

働きやすい職場環境の整備

KOMORIでは、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、リモートワークや時差出勤などの新しい働き方を導入しました。また、部門を超えたコミュニケーションを活性化し、新たなアイデアや価値を生み出すことを目指したオフィスレイアウト改革も推進しています。これにより、時間や場所に捉われない柔軟な働き方の拡充に取り組んでいます。
さらに、従業員が持続的に高いパフォーマンスを発揮できるよう、健康管理の重要性を認識し、健康経営の推進にも戦略的に取り組んでいます。

健康経営

従業員が心身ともに健康で、生き生きと仕事に取り組むことが「従業員感動」の実現に欠かせないと考え、KOMORIは健康経営に取り組んでおります。具体的には、適切な労働時間の管理や定期健康診断の徹底、特定保健指導への参加促進、ラジオ体操による健康増進、新型コロナウイルスやインフルエンザの職域予防接種による感染症対策などを実施しています。
今後も引き続き、従業員の健康管理を経営の重要な要素として捉え、取り組みの効果を検証し、見直しを行いながら、従業員とその家族の健康維持・増進に努めてまいります。

推進体制

健康経営優良法人2024認定

KOMORIは、2024年3月「健康経営優良法人2024(大規模法人部門)」に認定されました。昨年に引き続き、3年連続での認定となります。当制度は、地域の健康課題に即した取り組みや、日本健康会議が進める健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している企業などを顕彰するものです。

スポーツエールカンパニー2024認定

KOMORIは、従業員の健康増進のためにスポーツ活動の促進・支援に積極的に取り組んでいる企業として「スポーツエールカンパニー2024」に認定されました。

全KOMORIグループの健康保険組合統合に向けた取り組み

従業員と家族の福利厚生拡充を目的として、グループ企業の1つセリアコーポレーションは、2023年10月1日付けで産業機械健康保険組合を脱退し、グループ本体と同一の印刷製本包装機械健康保険組合へ編入しました。この結果、個人の保険料負担が軽減され、受けられるサービス水準が引き上げられました。今回の取り組みの結果、国内の全KOMORIグループで同一の健康保険組合への統合が完了しました。

その他の活動はこちら

人財育成・キャリア

人財マネジメントの強化

KOMORIグループは、多様な人財一人一人が自律的に成長し、活躍し続けられる組織を目指しています。そのために、従業員それぞれのキャリア志向に応じた成長の場を提供するとともに、やる気を引き出すことで個々の成長を促し、それにより組織の成長へ繋げたいと考えています。 KOMORIグループは、実力と自主性を重視し、意欲さえあれば何度でも挑戦できる仕組み・環境づくりを行っています。

キャリア開発・評価

KOMORIでは、従業員と組織の両方が最大限にパフォーマンスを発揮できるよう、最適な人員配置と、公正かつ透明性の高い評価および処遇を実現するためのキャリア開発と評価を行っています。半期ごとに目標管理シートを活用し、上長と従業員が1対1で面談を行い、目標設定と達成結果のすり合わせを行っています。さらに、目標管理を業績評価に連動させ、評価結果をフィードバックしています。また、自己申告書には今後の異動やキャリア志向についての希望を記入できるようになっており、従業員の意向を反映しながら組織全体での最適な人員配置を目指しています。

人財育成体系図

上記図は、横スクロールで全体をご覧いただけます。

ダイバーシティ

ダイバーシティの推進

KOMORIは、グローバル化に対応するため、海外人財の積極的な採用を推進しています。また、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン)の推進において、両立支援や次世代育成を重要施策の一つとして位置付け、ライフイベントに沿った制度の拡充を進めています。「仕事と育児を両立する従業員が、働きやすく、やりがいを感じられる職場環境を提供することで、その従業員の能力が最大限に発揮される」という考えのもと、さまざまな取り組みを行っています。

くるみん認定

KOMORIは、ダイバーシティ推進の一環として女性活躍推進を実施しており、2021年4月「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣より、「くるみん」の認定を受けました。

くるみん認定

グローバル人財の積極的登用

現法外国籍社員の国内グループへの配置に加え、海外人財の採用も併行して実施し、全社的なグローバル化を促進しています。2024年度には小森コーポレーション本社の本部長に外国籍の執行役員を2名登用しました。また、キャリア・新卒併せて、2023年度には3名、2024年度には5名の外国籍社員(ロシア、韓国、インドネシア、中国、インド)を採用しました。

グローバルミーティングを開催

グループ現地法人の人事責任者が一堂に会する「グローバルHRミーティング」では、各現地法人の人事課題、組織、人財情報を共有し、グループ内人事部門の連携を強化します。これにより、今後のグローバルな人財活用と育成に貢献することが期待されます。

ファミリーデイの開催

本社(本社サービス含む)所属社員の家族を対象に、「ファミリーデイ(会社見学会)」を実施し、13組41名の家族が参加しました。普段、家族にはなかなか 見せることのできない「職場での仕事の様子」を見学してもらうとともに、会社説明を通してKOMORIについて理解を深めてもらいました。

人財のグローバル化

KOMORIではグローバル化が進む事業環境に合わせたグローバル人財活用を重点テーマとして位置付け、全社を挙げたグローバル人財育成に取り組んでいます。年1回、執行役員、本部長クラス全員出席の「グローバル人財育成協議会」を開催し、各本部の人財育成の進捗を確認し、議論を深めることで、継続的な人財育成を目指しています。また、幹部、中堅、若手の各ステージにあわせたグローバル研修やトレーニー制度等の教育をスタートしました。一方で、海外現地法人を対象に、人財状況に関するヒアリングを通じて課題を共有するとともに、次世代の幹部候補となる人財の発掘・特定に努めています。また、海外現地法人の幹部については、MBO(目標管理)を通じた評価および育成を行い、組織全体の成長に寄与しています。