墨田区立ひきふね図書館で企業展示『新紙幣発行記念 展示~社会を支えるプリントテクノロジー~』
2025年03月03日
日時:20245年1月17日(金)~2月16日(日)
2025年1月17日から2月16日まで、墨田区立ひきふね図書館にて、企業展示『新紙幣発行記念展示~社会を支えるプリントテクノロジー~』を開催しました。
KOMORIは1923年、現在の墨田区東駒形にあたる本所区北新町に創業しました。100年を迎えた現在も、墨田区吾妻橋に本社を構え、「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」をパーパスとしてグローバルに事業を展開しています。今回の展示は、100周年史の寄贈をきっかけに、同図書館よりお声がけいただいて実現いたしました。
2013年に二つの図書館を統合する形で開館したひきふね図書館は、墨田区内で最大の蔵書数を有する中心館です。4フロアある館内の一角、2Fのプロジェクトコーナーをお借りして、創業から続くオフセット事業から新規事業のPE(プリンテッド・エレクトロニクス)事業まで、KOMORIが培ってきたさまざまなプリントテクノロジーを展示・紹介しました。
訪れた方がはじめに目にするエリアには、銀行券の偽造防止技術を紹介するコーナー。2024年7月に、20年ぶりに新紙幣が発行されました。普段何気なく手にとっている紙幣には、偽造を防止する高度なプリントテクノロジーが集約されています。このコーナーでは、そうした紙幣に組み込まれている偽造防止技術を、実物の銀行券やサンプルの展示とともに詳しく解説しました。KOMORIは国内唯一の銀行券印刷機メーカーとして、写真にある国々を含めて現在では39の国と地域*1に納入しています。
また、同じく高度なプリントテクノロジーとして、パスポートの印刷サンプルも展示しました。おもて面とうら面で別々の絵柄を印刷する「シースルー印刷」は、光にかざすことで完全な絵柄が浮かびあがる特殊な印刷手法です。それぞれの絵柄の位置がぴたりと合っていないと綺麗な絵柄にはならないため、印刷は容易ではありません。スポットライトを当てた状態のサンプルを設置し、実際に後ろから覗いてみて楽しんでいただきました。
その他、同図書館に選書いただいた関連本や、オフセット印刷とデジタル印刷のサンプル、2025年版のKOMORIカレンダーや、会長所有のコインコレクション*2を展示し、「墨田区の企業が紙幣を印刷する機械を製造していると知って驚いた」という声をいただきました。
図書館という老若男女幅広い年齢層の方が訪れる憩いの空間で、このような展示の機会をいただけたことを大変光栄に思います。KOMORIは今後も、未来をつくる技術であるプリントテクノロジーを通じて、社会を支え感動をもたらす活動を続けてまいります。
*1 2024年12月現在
*2 KOMORIの機械によるものではありません。