プリントテクノロジーを通じて東京芸術中学の活動に協力
2024年04月08日
日時:2024年03月09日(土)
KOMORIは創業100周年を迎えた2023年に、グループパーパス「プリントテクノロジーで社会を支え、感動をもたらす」を制定しました。ステークホルダーと広く共有するために制定されたこの一文は、創業以来、情報・経済・文化を支えてきたKOMORIのこれからの存在意義を明確に表現したものです。
KOMORIは、パーパスに共鳴する活動として東京芸術中学の活動に協力し、次世代の学びのサポートを行いました。
東京芸術中学は、中学生を対象に渋谷パルコで週に一度開かれているアートスクール。編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役の菅付雅信氏が主宰し、画家、彫刻家、写真家など多様な分野で活躍する気鋭のクリエイターたちが講師を務めています。
今回、受講生はグループに分かれ、自身で選んだ題材のパンフレットを作成する課題に挑戦しました。最終目標は、想定ターゲット層へ配布すること。KOMORIはこの最終目標への一助として、印刷・後加工の協力を2024年3月9日に行いました。受講生と保護者をKGC(小森グラフィックテクノロジーセンター)へ招いて印刷実習・講義を行うとともに、各グループ約350部の印刷を行い、自分たちのデザインが実際の印刷物として手元に届く体験を提供しました。
受講生はトンボや塗り足しといった印刷特有の概念に驚きながらも、納得いくデータを作成・提出し、デジタル印刷機インプレミアIS29sやポストプレス機MBO K80を使用した印刷や折りを見学しました。手に触れられる存在になった自分たちのデザインを好奇心いっぱいに見つめ、香ってみるなど、感覚を研ぎ澄まして丹念に確認する姿が見られました。
また、印刷講義の際には、印刷とはなにか、オフセット印刷機とはなにかといったテーマをご紹介するとともに、紙幣の偽造防止など高度な印刷技術が使われている証券印刷についてもご説明しました。併せてリスロンGX40RPアドバンスを用いたオフセット印刷機のデモの際には、最高印刷速度での排紙の様子に「サンプリングするとき怖くないのか?」と質問が寄せられました。積極的で興味津々な様子に、教える側の私たちの説明にも熱がこもり、見学会は終始賑やかな雰囲気であっという間に終了しました。
後日、締めくくりとして発表会が実施され、届けられた完作品を前に生き生きとした様子で取り組んだ成果について語る姿が印象的でした。
「印刷の仕組みや工夫、奥深さについて知れた」、「帰宅して兄弟にパンフレットを見せて自慢した」といった嬉しい声が寄せられ、KOMORIにとっても印刷物に秘められた可能性の広さを改めて実感する機会となりました。
これからもKOMORIは、プリントテクノロジーで社会を支え、感動をもたらす活動を続けてまいります。