KGC第三次リニューアルオープン KP-Connectアライアンスプログラムによる「印刷工場の仮想スマートファクトリー化」を実現
2024年10月18日
株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)(以下、KOMORI)は、2024年10月につくばプラント内にある小森グラフィックテクノロジーセンター(以下、KGC)の第三次リニューアルを完了させ、「印刷工場の仮想スマートファクトリー」 (以下KGCスマートファクトリー)としての活動を開始しました。
リニューアルオープンしたKGCスマートファクトリー
印刷業界は、小ロット・短納期化をはじめとするニーズの多様化、資材・エネルギーコストの上昇や人材確保の課題に直面しています。この環境下で安定した利益を確保し、持続可能な社会に貢献するためには、柔軟な対応と変革が求められています。
KOMORIは、機械単体の生産性だけでなく、印刷工場全体の生産性を向上させる「スマートファクトリー化」を推進することが、業界変革の鍵になるととらえています。
KOMORIはパーパス「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」のもと、プリントテクノロジーに関する「研究開発」「デモンストレーション」「教育」を担うKGCの第三次リニューアルを2024年10月に実施(完了)し、「印刷工場の仮想スマートファクトリー」 としてKGCスマートファクトリーをオープンしました。
KGCスマートファクトリーは、印刷にかかわる全工程の作業進捗状況を、複数の大型モニターでリアルタイムに監視する「中央管制室」を備えています。全工程の作業スケジューリング、および全工程のリアルタイム進捗情報収集が可能なKOMORIの製造実行システム(MES) KP-Connect Pro(KP-コネクト プロ)により、工場管理者は「中央管制室」にいながら工場全体の集中監視と作業指示ができるようになります。
印刷にかかわる全工程の作業進捗状況をリアルタイムに監視する「中央管制室」
中央管制室による「見える化」に加え、KGCでは工場内印刷ワークフロー全体の「自動化」を推進しています。KOMORIのスマートファクトリーコンセプトであるConnected Automation(コネクテッド・オートメーション)は、KP-Connect Proを中核ソフトウェアとして、スケジューリング、プリプレス、プレス(オフセット印刷・デジタル印刷)、ポストプレス、カラーマネジメント、品質検査、構内物流、に至る全印刷ワークフローを自動化連携する考え方です。全工程を網羅するスマートファクトリーはKOMORIだけではなく、各工程のパートナー企業とともに作り上げていく必要があり、2016年に主要なメーカー、ベンダーとKP-Connectアライアンスプログラムを発足させました。今回のKGCリニューアルでは、アライアンスプログラムメンバー企業と連携して開発を進めたConnected Automationの成果をご覧いただくことができます。
CTP仕分け装置と刷版を運ぶ自動搬送走行ロボット(AMR)
KGC スマートファクトリーが目指す印刷工場は、「"働く人" と "自動化システム" が融合し、付加価値生産性を最大化する印刷工場」です。工場の付加価値の源泉である"人"に対するサポートとして、KGCプリンティングカレッジでは、従来から印刷機中心のハンズオントレーニングやセミナー、eラーニングを提供してきました。今後はその教育カリキュラムの範囲を、スマートファクトリーの構築、および運用方法に拡張していきます。
コミュニケーションの場となるオープンスペースと新しいカンファレンスルーム
今回のリニューアルによりKGCは、「印刷会社」「アライアンス企業」「KOMORI」が三位一体となって印刷工場の生産性を最大化する「オープンイノベーションハブ(拠点)」としての役割を確立し、印刷業界の発展に寄与してまいります。
KP-Connectアライアンスプログラムメンバー
※1 KP-Connectアライアンスプログラム
各工程の製品とKP-Connectが相互に接続し、印刷会社の生産性向上と印刷のバリューチェーン全般の最適化を目的として、2016年5月に発足したパートナーシッププログラムです。印刷会社の収益性向上のために、今後も当社はこのアライアンスプログラムを積極的に推進していきます。
【アライアンス参加企業(五十音順)】
■株式会社木田鉄工所について
株式会社木田鉄工所は創業96年を迎え、印刷・紙器・製紙工場での自動搬送システム及び省力化を達成する機器やシステムの製造開発及び販売を行っております。
長い歴史を持つわが社は、常にお客様のニーズに応え、社会に貢献することをモットーにこれからも技術革新を続け、より良い製品とサービスを提供していくことを目指しています。
https://kida-ironworks.co.jp/
■株式会社ジーティービーについて
弊社はこれからの世の中がどう変化するかを予測し、今後必要となる仕組みをワクワクしながら創造し、新たなサービスや商品を提供することで社会に貢献していく集団でありたいと考えております。
これまで画像処理技術を基盤とし独自のアイデアでプリプレス向けシステムや刷版向け1BitTiffのワークフローツール等を開発し、多くの印刷会社で運用して頂いております。これらのシステムは一貫して確実で効率的に高品質な印刷物を制作できる仕組みの提供です。それでも各工程間ではミスが生じてしまいます。そこで我々は、プリプレスや刷版のデータと最終印刷物を比較検査する仕組みを開発し提供するに至りました。昨年は国立印刷局に十数台の本製品が採用され納入するに至っております。
さて、いよいよ無人化工場が実現されます。今後、弊社が培ってきたノウハウをもとに、工場の自動化や無人化を実現し、業界の効率化と持続可能な未来に貢献してまいります。
https://www.jp.gtb.co.jp/company
■株式会社JSPIRITSについて
私達は印刷業専門ITパートナーです。お客様から寄せられる数々のご要望や課題を真摯に受けとめ最新のITを駆使して機能拡張と新規アプリを開発しております。国内ではMISメーカーとして先駆けてCIP4/JDFに取り組み印刷生産の自動化を実現しております。
常に一歩、二歩先を見据えて新規アプリの開発に取り組んでおり、成果は数々の展示会でご紹介するだけでなくお客様にご利用いただき、評価を反映して、より使い易く日々練磨しています。
http://jspirits.co.jp/
■株式会社SCREENグラフィックソリューションズについて
株式会社SCREENグラフィックソリューションズは、「印刷文化の担い手として、人のこころを豊かにし、生活に"彩"を創り続けます」を経営理念として再定義し、未来に向けた印刷ビジネスを創り続けます。グローバルな商業印刷、ラベル・パッケージ印刷、その他全ての印刷関連市場に向けて、これからもパートナーベンダー様と協力し合い、従来印刷、デジタル印刷を活用したビジネスソリューションをグループ販売・サービス会社とともに提案いたします。
www.screen.co.jp/ga/
■株式会社デュプロについて
株式会社デュプロは1956年に国産液体式印刷機「296-H」の量産を目指し設立して以来、常に独創的な製品を生み出し、世界中のお客様に印刷後加工(ペーパーハンドリング)のトータルソリューションを提供してまいりました。これまで長い時間をかけて培ってきた経験や技術力を、紙や情報伝達媒体等の枠にとどまらずさまざまな新しい分野に生かすことにも積極的にチャレンジします。
www.duplonet.co.jp/
■富士フイルムグラフィックソリューションズ株式会社について
富士フイルムグループの重点事業であるグラフィックコミュニケーション事業の販売機能を担い、印刷の生産工程で必要な機器・材料・ソフトウェアを提供しています。
上流工程から後加工までの幅広いソリューションを最大限に活かし、お客さまに寄り添いながら、「最適な生産環境の構築」や「ビジネスの拡大」を支援しています。
https://www.fujifilm.com/ffgs/ja
■ホリゾングループについて
ホリゾングループは、"Change the focus"を掲げた理念を行動に反映し、製本関連機器メーカーとして、既成概念にとらわれずシンカを続けることで、世界中の文化を今よりちょっとリッチにできるよう、皆様の生活や暮らしを支え続けます。また「印刷製本工場の自動化」を掲げ、高度な自動制御による開発を進めると共に、自社の一貫体制の強みを活かしながら世界120ヵ国を超える国で展開しています。業界全体の最適化を図ることはもちろん、印刷製本業界の枠を超え、自社のノウハウを活かしたSmart Factory化を推進し、社会の課題解決へと貢献してまいります。
www.horizon.co.jp/
■芳野YMマシナリー株式会社について
当社は1919年の創立以来、100余年のレガシーを継承し、お客様と共に製本機械の技術革新を積み重ねて参りました。印刷、製本業界からのご要望に信頼と技術力で応え、お客様一人ひとりに最適なマシンとソリューションを提供し、社会に貢献することが、私たちの使命であり、会社の存在意義でもあります。今までも、これからも芳野YMマシナリーは、お客様に選らばれる機械メーカーとして、お客様と共にさらに進化を続けて参ります。
https://yoshino-ym.com/
■株式会社小森コーポレーションについて
株式会社小森コーポレーションは、「プリントテクノロジーで社会を支え感動をもたらす」をパーパスに事業を展開する印刷機械システムメーカーです。1923年の創業以来、品質と信頼を至上とするものづくりの原点にこだわり、100年培ったプリントテクノロジーで情報・経済・文化を支えてきました。
オフセット事業や証券印刷事業をはじめ、デジタル印刷やプリンテッド・エレクトロニクス事業を通して、社会の課題を解決するソリューションを提供し、人々の期待を一歩超える価値「感動」を創造してまいります。