KGCスマートファクトリー化に向けた企業連携強化について
2023年02月02日
株式会社小森コーポレーション(東京都墨田区、代表取締役社長 持田 訓)(以下、KOMORI)は、今春、つくばプラント内にあるコモリグラフィックテクノロジーセンター(以下KGC)の第三次リニューアルに着手します。
新しいKGCは、当社のITプラットフォームであるKP-コネクトを活用し、製造DXを最大限に採用したスマートファクトリーに生まれ変わる予定です。(2024年10月予定)
KGCリニューアルに先立ち、KP-コネクトのAPIを公開いたします。KP-コネクトの工程管理モデルであるKP-コネクト プロの接続先企業様との連携をより強化し、このリニューアルを協調して進めていくことで、企業間の垣根を超えた実効性のあるスマートファクトリーを再現し、印刷産業のDX推進に大きく貢献してまいります。
ジョブデータを共有、連携することで印刷会社の生産性向上と印刷バリューチェーンの最適化を目的にスタートしたKP-コネクト アライアンスプログラム※1は、昨今のDX加速の流れを汲み、ユーザー様へのKP-コネクト導入が増加すると同時に、連携する企業様の数も増え、現在の接続実績企業は20社※2に至ります。また、昨年行われたIGAS2022では、印刷業界にとどまらず、物流機器(AGV)や省人化ロボットなど、異業種の機器とのデータ連携も求められる場面が出てきました。
今回のAPI公開をきっかけに、アライアンス企業様との連携を強化し、KGCを『生産の未来が体感できる空間』としてリニューアルできるよう進めていく所存です。
また今後、さらなる連携先拡大に向けて、KGCではAPI接続テスト環境も整え、よりオープンかつフレキシブルに対応してまいります。
■株式会社SCREENグラフィックソリューションズ 代表取締役 社長執行役員 田中 志佳様のコメント
当社と小森コーポレーションは、過去から製版と印刷工程の自動化に取り組み、2017年には、ソリューションプラットフォームの「EQUIOS」と「KP-コネクトプロ」がシステム融合し、省力化を推進する機能を提供しました。KP-コネクトのAPIが公開されると共に、KGCのリニューアルが、未来のスマートファクトリーを生み出す環境になると確信しており、当社も協力して、印刷DXに繋がるソリューションを提供していきます。
■株式会社デュプロ 代表取締役社長 田中 日出男様のコメント
印刷業界においては、受注から調達、印刷、後加工、そして発送に至るそれぞれの工程において、自動化やシステム化によるリアルタイム管理による生産性の向上が求められてきました。
このような課題を解決する手段として、デュプロは後加工工程のIoTツール「Duplo+Insight」の提供を開始しました。印刷会社様は工程毎の見える化にとどまらず全体統合を図ることで、意思決定や行動を新たな高みへ引き上げようとされています。今回の「KP-コネクト」との連携を通じて、最適なソリューションづくりのお手伝いができればと楽しみにしています。
■富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社 取締役常務執行役員 安田 庄司様のコメント
KGC 第三次リニューアルの着工、誠におめでとうございます。
富士フイルムグループは、プリプレス、デジタルプレス、後加工の各工程でソリューションを展開するメーカーとして、小森コーポレーション様とこれまでもお客様の要望を叶えるため連携して参りました。今後も連携をより密にして印刷産業の DX 推進に大きく貢献していたいと考えております。
今回 KGC のリニューアルにより、印刷の未来が体感できる場となる事を期待しています。
■ホリゾン・インターナショナル株式会社 代表取締役社長 衣川 竜二様のコメント
ホリゾンでは、DXが叫ばれる中、2018年より本格的にSmart Factoryの実現に向けた取り組みを実施しています。ポストプレスを視点に上流工程を考えることが、より効率的にEnd to ENDのワークフローへと繋がると確信し、進めてまいりました。
弊社の機器管理システムiCE LiNKではKP-コネクトプロからのJDFデータを受け取り、進捗を返すことが実現できています。今回のAPI公開でよりシームレスな関係へと発展することを期待しております。
■株式会社小森コーポレーション 代表取締役社長 持田 訓のコメント
「印刷産業は非常に業務内容が複雑であり、また感性が重要視されるビジネスのため標準化が難しいですが、製造工程を合理化していくことは他の製造業と同様に避けて通れません。その際に重要になるのが工程をまず『見える化』して、正しい流れにすることです。これにより受注から納品までのプロセスが整流化し、スマートファクトリーを構築することが可能になります。当社のKP-コネクトプラットフォームは、このような取り組みを支援し、実現するための重要なアイテムとなるでしょう。そのために今後もオープンな環境を準備し、各企業と連携できるように努めてまいります。」
【KP-コネクト接続先企業(敬称略)】
□MIS:J-Sprits、ビジネスイーブレイン
□プリプレス:SCREENグラフィックソリューションズ、コダック、富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ
□印刷機械:小森コーポレーション
□ポストプレス:Duplo、ホリゾン、芳野YMマシナリー、MBO、H+H、Perfecta、Hohner、BOGRAMA
□その他:APT(自動搬送)
※1 KP-コネクトアライアンスプログラム
2017年6月 各工程の製品とKP-コネクトが相互に接続し、印刷会社の生産性向上と印刷のバリューチェーン全般の最適化を目的としたパートナーシッププログラムです。印刷会社の収益性向上のために、今後も当社はこのアライアンスプログラムを積極的に推進していきます。
※2 弊社ダイレクトリンク経由の機器を含む
■株式会社APTについて
物流自動化機器の総合エンジニアリング企業として、30余年、製造業を始めとする様々な業態のお客様の物流現場に寄り添ってまいりました。どこから手を付けたらいいか分からない物流改善に際して、設備やシステムの検討、導入設計、設置・施工、保守対応まで、安定稼働をサポートいたします。各種ソフトウェアのご相談はもちろん、老朽化したマテハン設備の改造や最新鋭のロボット購入等、お気軽にお問い合わせください。
■株式会社JSPIRITSについて
私達は印刷業専門ITパートナーです。お客様から寄せられる数々のご要望や課題を真摯に受けとめ最新のITを駆使して機能拡張と新規アプリを開発しております。国内ではMISメーカーとして先駆けてCIP4/JDFに取り組み印刷生産の自動化を実現しております。
常に一歩、二歩先を見据えて新規アプリの開発に取り組んでおり、成果は数々の展示会でご紹介するだけでなくお客様にご利用いただき、評価を反映して、より使い易く日々練磨しています。
■株式会社SCREENグラフィックソリューションズについて
株式会社SCREENホールディングスの主要なグループ会社の一つで、印刷関連機器における世界のトップメーカー。長年培った画像処理技術とインクジェット印刷技術を駆使し、連帳タイプ、UVラベル、軟包装など幅広くラインアップされたインクジェットデジタル印刷「Truepressシリーズ」や、ワークフロー製品「EQUIOS」、CTP製品「PlateRiteシリーズ」なども手掛けている。
■株式会社デュプロについて
株式会社デュプロは1956年に国産液体式印刷機「296-H」の量産を目指し設立して以来、常に独創的な製品を生み出し、世界中のお客様に印刷後加工(ペーパーハンドリング)のトータルソリューションを提供してまいりました。これまで長い時間をかけて培ってきた経験や技術力を、紙や情報伝達媒体等の枠にとどまらずさまざまな新しい分野に生かすことにも積極的にチャレンジします。
■富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ株式会社について
富士フイルムグループの重点事業、グラフィックシステム事業の販売機能を担い、印刷工程で必要となる様々な機器・材料・ソフトウェアを提供しています。上流工程から後加工を一貫する幅広いソリューションを最大限に活かし、お客さまに寄り添いながら、「スマートファクトリー化による最適な生産環境の構築」をご提案しています。
https://www.fujifilm.com/ffgs/ja
■ホリゾングループについて
私たちホリゾングループは常に創造力を働かせ、より良い幅広い製本システムの提供に力を注いでいます。確かな技術力・製造力で誠実なモノづくりを行いながらも、時代に応じて大胆に変化を受け入れる。『製品づくりは折り目正しく、発想や挑戦は自由奔放に』という姿勢こそ、当社グループの強みであり、世界100カ国のユーザーから高く評価される理由となっております。
■芳野YMマシナリー株式会社について
当社は1919年の創立以来、100余年のレガシーを継承し、お客様と共に製本機械の技術革新を積み重ねて参りました。印刷、製本業界からのご要望に信頼と技術力で応え、お客様一人ひとりに最適なマシンとソリューションを提供し、社会に貢献することが、私たちの使命であり、会社の存在意義でもあります。今までも、これからも芳野YMマシナリーは、お客様に選らばれる機械メーカーとして、お客様と共にさらに進化を続けて参ります。