事業領域

創業から続くオフセット事業はKOMORIの基盤事業です。オフセット印刷とは、現在の主流である平版を用いた印刷方式で、版につけたインキを一度ブランケットに転写(オフ)し、さらに紙に押し当てて印刷(セット)する印刷手法です。本やカタログ、ポスター、チラシ、パッケージなど身近な印刷物の多くがオフセット印刷機によって生産されています。

デジタル印刷機は、版を作成せずに、1枚目から生産できます。そのため、版等の資材や色合わせ用の材料が不要です。また、誰が操作しても一定の品質で生産ができ、個人スキルに依存しないことも特長です。1枚1枚絵柄の異なる印刷(バリアブル、バージョニング)ができるため、付加価値の高い印刷もできます。多様化する印刷需要に応じたさまざまなサービス提供が可能な印刷機です。

KOMORIは証券印刷事業に1958年より参入し、現在では銀行券印刷機メーカーとして36の国と地域に納入し、国内外で高い信頼を得ています。偽造防止のための特殊印刷技術と信頼性が求められる証券印刷機は、KOMORIの卓越したプリントテクノロジーの粋を集めた結晶です。

PEとは、印刷技術を用いて電子回路や電子部品を製造する技術です。子会社セリアコーポレーションではプリント基板や電子部品製造用にスクリーン印刷機を提供しています。また、新たな需要として期待されるマイクロLEDや小型化が進む半導体のチップと基板を接合する技術として、ファイン配線を実現するグラビアオフセット印刷機を手掛けています。